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ファイナルイベント後の国立競技場の芝日記

年中青々とした国立競技場の芝

国立競技場のベースの芝は夏芝。夏の芝は寒くなると枯れたように茶色くなり、冬眠状態で冬を越すということをご存知でしょうか。土の中ではしっかりと根を張り、春がくるのを静かにまっているのです。昔の国立競技場は、寒い時期、茶色のままだったこともあるそうです。
近年1年を通じて最良のフィールドを提供するために、秋になるとオーバーシードと言って夏芝の中に寒さに強い芝の種を蒔き、芝の青さを保っていました。
3月頃になると、暑さに弱い冬の芝を次第に枯れさせ、冬眠していた本来の夏芝を復活させることで、グラウンドキーパーは常によい芝の状態を維持していたのです。
現在の芝は、1999年に張替えを行ってから15年間、アスリートたちの活躍を支えてきたそうです。

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多くのアスリートとサポータの元へ

建替のため、現在の国立競技場が2014年5月31日で幕を閉じました。メモリアルイベントの一環として、国立競技場に想い出を持つ人たちに国立の芝を提供したいと企画したのは、チケットぴあファンマーケティング局の米村修治氏。日本スポーツ振興協会から受託し、できるだけ多くのアスリートやファンに芝を提供したいという強い想いでメモリアルグッズにしました。
メモリアルグッズの代金の一部は、新国立競技場の建設資金やスポーツ振興として活用されるため、購入いただいた方は、想い出と将来の夢づくりの両方を手に入れることになります。

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芝の専門家が声を揃えて「国立の芝は売れない」

多くの方々の声もあり、芝をメモリアルグッズとして販売する計画が進む中、大問題が発覚!例年、この時期は、夏芝に切り替えが終了している時期。しかし、国立競技場の閉鎖までの期間であれば、冬芝で十分だったため90%が冬芝の状態。このまま販売しても気温があがるため芝はすぐ枯れてしまう。6月に入ってから冬眠していた夏芝を育てるのは芝職人でも難しい作業。国立競技場メモリアルイベント最終日にフィールドを訪れた多くのファンが足跡を残した最高のコンディションの芝も、実は販売するには深刻な問題を抱えていたのです。

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販売への課題

多くのアスリートやファンの想いがこもっている芝を販売するには、冬眠している夏芝を非常識とも言える初夏の時期に復活させなくてはなりません。国立競技場の解体スケジュールやグラウンドキーパーが芝を管理できる期間など制限も多々ありました。冬芝が元気な状態では、夏芝はなかなか成長できず、解体が迫っているため、国立競技場のフィールドで長い期間芝を管理することも不可能でした。そこで、芝を一度畑に移動させ、国立競技場本来の夏芝を復活させる計画が持ち上がりましたが、芝を移動させるには一度芝を切り出さなければなりません。一般的には芝は根を切ってマット状にして運搬できますが、国立の夏芝は冬眠状態のため土の中に根だけ残っている状態。薄くマット状に切ってしまうと根が残りません。また、日照りが強い中、トラックで運送すると芝がすべて枯れてしまう可能性もありました。畑まで運べたとしても、夏芝の根が復活する保証は無いということが多くの専門家の常識でした。

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グラウンドキーパー渡辺氏と東和スポーツ施設社長川谷の想い

期待している国立競技場のファンのためにも、芝のメモリアルグッズを実現させようと熱い想いで方法を模索したのが、競技場や校庭などの施設を手がける東和スポーツ施設社長の川谷氏。芝を管理するのに最も適した場所探しや、15年間国立競技場で生き続けた芝を存続させる方法、さらには国立競技場の芝に合った土壌づくりなど。その想いは、長年国立競技場の芝を見守ってきたグラウンドキーパーの渡辺氏も同様。5月31日のファイナルイベントの後も、自ら散水や芝刈りを行ってくださいました。
その想いが通じたのか、6月下旬の芝切出しのときには、夏芝に切り替えるのはほとんど不可能とまで言われていたにもかかわらず、40%くらいまで冬芝から夏芝が目覚めてきました。

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エコクレイがメモリアルグッズ制作の救世主

国立競技場のフィールドを支えた芝が冬眠から目覚め復活する目途がたち、芝を移動させるため芝の試し切りをしたとき、再びメモリアルグッズ制作に大きな問題が発生しました。競技をするための最高のフィールドの土はしっかりと固めてあり、観賞用や庭、広場に植えるには根の周りの土が固すぎるのです。国立競技場では、凄腕の職人であるグラウンドキーパーが常に最高の状態に管理し競技に合わせて芝の状態を調整しています。しかし芝は水の加減に大きく影響を受ける植物で、芝の根が張っている土に水が多くても少なくても芝は駄目になってしまいます。水はけがよく、さらに、ある程度保水性を確保した土であれば誰でも育てることができますが、競技場の土のままでは難しいことが判明しました。そこで、芝の根が育ち易い、排水性と保水性の相反する機能を持つ国立競技場の芝に合った土をつくることになりました。東和スポーツ施設が持つ土の粒度調整技術と配合技術を駆使して、国立競技場の芝を観賞用にするために独自のエコクレイを開発。事前に採取した芝の状態を分析し、最も適したオリジナルエコクレイをつくり、畑に大量のエコクレイを持込み土壌改良をした上でメモリアルグッズを制作しています。皆様にお届けするポット芝にも、このオリジナルエコクレイを使用しています。
芝を増やしたい方や、庭に植えたい方のために、国立競技場の芝に合わせたオリジナルエコクレイは東和スポーツ施設のサイトにて販売しております。

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国立競技場でのラストメンテナンス

6月23日、長年芝を守ってきたグラウンドキーパー渡辺氏にとって国立競技場のフィールドでの最後の仕事。渡辺氏自ら芝刈機を操作し、フィールド全面の芝を刈って下さいました。関係者だけが遠巻きに見守るなか、黙々と丁寧に芝を刈られる姿がとても印象的な瞬間でした。
芝を切出す直線には、綺麗に刈られた芝を背にして、渡辺氏から川谷社長へ芝が引き継がれました。

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左端より:
企画責任者 ちけっとぴあ米村氏
本業務コーディネータ アルファディア 田草川(本記事執筆)
国立競技場グラウンドキーパー 渡辺氏
メモリアルグッズ用芝の制作責任者 東和スポーツ施設 川谷社長

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国立競技場の芝に合わせた土壌改良

国立競技場のフィールドを支えてきた歴史ある芝が喜んでくれる土をつくるため、芝畑にはこのために開発したオリジナルエコクレイを13トントラック5台分運び込み事前に土壌改良を行いました。芝もれっきとした植物。良い土壌が良い芝を育てることは、野菜を育てるのことと同様にとても大切なことです。もともと、競技場をつくるには良い土が取れる山を見つけ出し、土の性質を見極めたうえで、競技に合った土壌を作っていました。しかし、近年天然の土を確保するために山を切り崩すことが環境破壊面で困難になっています。今回、国立競技場の芝のためにつくったオリジナルエコクレイは、リサイクル材や現場の土を改良し、機能性を高めてニーズに合わせてつくった環境循環に配慮した環境に優しい土です。土壌改良する場所の土を廃棄する問題も解消し、リサイクル材の性質を活かして使途に合った土をつくる最新の技術を採用しています。

 

残念なことに、一部の土やリサイクル材は震災の影響がまだ残っているため、今回は京都でオリジナルエコクレイを製造し、関東の畑まで運搬する大プロジェクトになりました。

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解体へ向けて芝を移動

6月下旬、メモリアルグッズ用の芝として、センターサークル付近、両サイドのペナルティーエリア付近、ホームストレート横の4箇所を切出しました。センターサークルの選手が立つ部分や、ゴールキーパーがいる場所など、芝の表面は上部でも部分的には状態が良くないところもありました。

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観賞用の芝としての復活

できるだけ夏芝の根が残るよう、国立競技場の土を厚めに切取り、芝畑に移動した芝も元気に根を張り始めています。強烈な台風8号の雨風にも負けず、しっかりと回復しています。このまま順調に行けば、8月下旬頃にはポット芝については出荷できそうです。
ポット芝は、一度芝畑で根付かせた後、植物栽培用のカップにオリジナルエコクレイを入れ、観賞用芝になるよう大切に育てています。

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国立の芝受入前の畑を整備

国立競技場の芝は、芝を数センチのマット状に切出して運搬します。マット状の芝がしっかりと畑の土に接するように畑を平らに整備しています。現在の国立競技場の芝は、1999年に張り替えてから約15年間しっかりと国立の土に根を張っています。その根を土ごとマット状に切り取って運搬しますが、芝の根は7~10㎝程張っているため、根をすべて運ぶことはできないのです。そこで、一部切られてしまった根を畑の土にしっかりと根付かせ、観賞用にするために、良い土壌で育てることが必要なのです。

 

土壌整備が完了し、6月下旬に予定されている国立競技場の芝移動の受入準備が整った芝畑の様子です。セキュリティ上、場所はお知らせできませんが、国立の芝が皆様のところへ届くまでの期間じっくりと根付かせるには心地よい場所を選んでいます。

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芝張り作業

運んできた芝を蒸し暑さが厳しい梅雨の合間に、職人さんたちが一枚一枚丁寧に畑を張っていきました。

 

移動して張りなおした芝がしっかりと育つように、手作業で芝マットを整え、エコクレイを隙間に撒いています。この状態で水撒きや芝刈りを繰り返し、根をしっかりと育て、国立競技場の芝を良い状態に保ちます。

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ポット芝製造

畑に移動した芝を5㎝角に切り、観賞用芝専用に製造したエコクレイを入れたカップに一つ一つ職人さんが手作業で植えていきます。
国立競技場のメモリアルな芝に、さらに職人さんたちが丹精こめて制作した想いがプラスされたグッズに仕上がるでしょう。

 

芝を植えた後は、目土といって芝を保護するためにエコクレイをかぶせています。
強い日照りでも芝が焼けすぎないよう保護し、排水性と保水性を確保して生育を助ける意味で行います。
2ヶ月程経つと、カップの中に7~8㎝程根がしっかりと張り、青々とした元気な芝が顔を出してきます。何度も芝の刈り込み作業を繰り返し、芝が育った時点で観賞用ポットに植替え、皆様のお手元へ国立競技場の元気な芝をお届けします。

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国立競技場がメモリアルグッズ出荷に向けて成長

8月下旬のポット芝出荷に向けて、芝の根も順調に育っています。あと1ヶ月程で、根がしっかりと育ち、青々とした芝がふさふさになり、国立競技場の最高のコンディションに近づいてきます。

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